イボ・ほくろ除去

ほくろとは、メラニン色素が部分的に集まっているため黒く見えます。
平らなもの、膨らんでいるもの、毛の生えているものなどが様々あり、自然に消滅することはありません。
ほくろ除去にあたっては皮膚科医の診断が必要です。ほくろの中には、皮膚の悪性腫瘍(皮膚癌)にそっくりのほくろのような外観を呈するものがあるからです。

また、老人性のイボ(脂漏性角化症)は加齢とともに増える良性腫瘍で、老化現象の一つとされています。
原因は、遺伝要素や日光による露出部の皮膚老化が誘因と考えられており、顔面、頭部、前胸部、背部によく見られます。 皮膚に近い色調から黒色調のもの、数mmから2~3cmのものまであります。
確定診断は簡便ですが、他の疾患、特に悪性腫瘍などの可能性を捨てきれない場合は組織を一部採取または全切除して検査することもあります。

CO2(炭酸ガス)レーザー治療

イボ・ほくろは、CO2(炭酸ガス)レーザーで比較的容易に治療することができます。
CO2レーザーは波長10.600nm赤外線領域の光を発する水を標的としたレーザーです。水分に反応するのでイボやほくろなどの隆起性病変の蒸散などに使用します。瞬間的に、治療部位を蒸散させ、ほとんど出血をさせずに切除できます。
※イボ・ほくろの性質上、一度で取りきれない場合には、数回の照射を要することがあります。

CO2(炭酸ガス)レーザー治療の流れ

  1. 局所麻酔
    極細の針で麻酔を行いますので、ちくっとする程度です。数が多い場合は、塗るタイプの麻酔を使用する場合があります。
    キシロカインアレルギーのある方は、事前にお伝えください。
  2. レーザーで蒸散
    炭酸ガスレーザーで『いぼ』を蒸散していきますので、いぼ以外の組織を傷つけずに治療することができ、1個につき数分で終わります。
    蒸散後は、もとのほくろの大きさですり傷程度の赤みが1週間程残ります。
    赤みはだんだん薄くなりますが、数か月残ることもあります。
  3. 薬を塗布
    傷の修復を促す薬を塗り、場合により肌色で目立ちにくいテープを貼ります。
    テーピングすることで傷跡が格段に早くきれいになりますが、塗る(リカバリー)等の刺激がなければテーピングはしなくても構いません。
    術後、当日から洗顔ができます。
    治療部のお化粧(コンシーラー)は、翌日から可能ですが、UVケアは必ず行ってください。
    レーザー後専用のカバー用ファンデーションもあります。

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